こんにちは、管理栄養士の尾上です。
ビタミンEは、油に溶けやすい脂溶性ビタミンのひとつです。
抗酸化作用が強く、老化防止や生活習慣予防にも役立っていると言われています。
今回は「ビタミンEの栄養」について解説していきたいと思います。
ビタミンE(脂溶性ビタミン)とは
ビタミンEは、油に溶けやすい脂溶性ビタミンのひとつです。
別名トコフェロールとも呼ばれ、α、β、γ、δの4種類があります。
そのうち、α(アルファ)-トコフェロールがもっとも高い作用があるため、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、このα-トコフェロールの量(mg)をビタミンEとしています。
ビタミンEの主なはたらき
・脂肪の酸化防止
・ホルモンバランスの調節
・自律神経の安定
・血行促進
ビタミンEの適正な量
ビタミンEは1日にどのくらいの量を摂ればいいでしょう。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、α-トコフェロールの量(mg)をビタミンEとしています。
また、ビタミンEは通常の食事では過剰症になることは考えにくいですが、サプリメントによる過剰摂取も考えられるため、耐容上限量が設定されています。
ビタミンEの摂取目安量
18歳以上の男性 6.5mg
18歳以上の女性 6.0mg
ビタミンEの耐容上限量
50~69歳の男性 850mg
50~69歳の女性 700mg
70歳以上の男性 750mg
70歳以上の女性 650mg
と設定されています。(日本人の食事摂取基準(2020年版)より)
ビタミンEが不足すると・・・
ビタミンEが不足すると、抗酸化作用がうまくはたらかず、体内の酸化が防げずに生活習慣病などのリスクが高まります。
また、血行不良により、肩こりや冷え性などにも陥りやすくなります。
・生活習慣病、動脈硬化の促進
・筋障害、神経障害
・肩こりや冷え性
ビタミンEが過剰だと・・・
通常の食事で過剰症になる心配はなさそうですが、サプリメントを服用する場合などは。用法・容量を守るようにしましょう。
・血が止まりにくくなる
・骨粗鬆症
ビタミンEが多く含まれる食べ物
ビタミンE(α-トコフェロール)は、アーモンドなどの種実類、油脂類、穀類、魚介類、豆類、野菜類などに多く含まれています。

まとめ
食生活が偏っていたり、疲れがたまりやすいと感じる人はビタミンが足りていないかもしれません。
ビタミン類がどのような食材に含まれているのかを知り、バランスのいい食生活を心がけましょう。
今回は「ビタミンEの栄養」について解説しました。