こんにちは、管理栄養士の尾上です。
ビタミンB12は、水に溶けやすい水溶性ビタミンのひとつです。
貧血に関与するビタミンで、コバラミンとも言われます。
今回は「ビタミンB12の栄養」について解説していきたいと思います。
ビタミンB12(水溶性ビタミン)とは
ビタミンB12は、水に溶けやすい水溶性ビタミンのひとつです。
また、腸内細菌でも合成されるビタミンです。
ビタミンB12をはじめとするビタミンB群ですが、わたしたちのカラダで主にエネルギーの産生に関与しますが、他にもさまざまなはたらきがあります。
ビタミンB12の主なはたらき
・血液の赤血球やヘモグロビンの合成
・補酵素としてのはたらき
・アミノ酸、糖質の代謝に関与
・神経系の機能維持
ビタミンB12の適正な量
ビタミンB12は1日にどのくらいの量を摂ればいいでしょう。
ビタミンB12の吸収は過剰に摂取しても、吸収されないため、耐容上限量は設定されていません。
ビタミンB12の摂取推奨量
18歳の男女とも 2.4㎍
と設定されています。(日本人の食事摂取基準(2015年版)より)
ビタミンB12が不足すると・・・
ビタミンB12は腸内細菌でも合成できるので、基本的に食事をきちんと3食摂っていれば不足することは少ないです。
ですが、胃を全摘手術をした人では注意が必要です。
・巨赤芽球性貧血
・神経障害
・食欲不振
・口内炎
・舌炎
ビタミンB12が過剰だと・・・
ビタミンB12に過剰症は認められていません。
ビタミンB12が多く含まれる食べ物
ビタミンB12は貝類、レバー、牛乳などの動物性食品に含まれていて、植物性食品にはほとんど含まれていません。

まとめ
ビタミンB12は動物性食品には含まれていますが、植物性食品にはほとんど含まれません。
菜食主義者や、ダイエットのために野菜だけを食べているような人は、ビタミンB12不足の危険性が高まります。
今回は「ビタミンB12の栄養」について解説しました。